研修して資格があるから任せなさいと言える脱毛症ではないのです。もし万が一あなたがこのような脱毛症に見舞われたらそれこそ、大変です。とても冷静に物事の判断など出来ないでしょう。脱毛症の恐怖心とは、人生に絶望を感じるほど、ものすごく強いストレスを感じ深い悩みを自分の心の中だけに抱え込んでしまいます。それこそなった人にしか解からないことです。

鶴巻先生に聴いた話ですが、施術を担当された先生の方が胃潰瘍になってしまい、げっそりとやせてしまったそうです。それだけ,施術者にも精神的に負担の掛かる事例と言えます。

毛髪蘇生士も真剣に取り組むにはそれなりの覚悟も必要とするのですが、小手先の理論と技術だけではこのような事例は難しいと言えます。

ここから先は、私の推測になりますのであくまでも関係者のかたも含め参考程度にして頂きたいと思います。私が感じたのはなぜ、この若さでこれほどの脱毛症になってしまったのでしょうか？という疑問です。

もちろん、【電磁波が大きな要因】である事は間違いないことなのですが、私は少し違う視点から要因を探って見たいと思います。特に気になったのが、なぜ数時間も・・・3時間くらいと聴きましたが・・・携帯電話を使用していたのでしょうか？と言う疑問です。

17歳といえば、高校生ですよね。毎日学校に行っていれば、それほど長い時間も電話をする必要が通常起こるでしょうか？もちろん便利でもありますから気持ちはわかりますが、毎日数時間するほどの必要性はないと思います。

つまり何らかの理由で電話を長時間しなければならない生活環境があったと言うことでもあります。経済的に考えても当時の携帯電話の料金・・・仮にＰＨＳだとしても、相当な金額になりますよね。とても高校生のお小遣いで支払いすることが毎月可能でしょうか？その事も少し疑問に思います。

そして、電磁波以外の要因が解かりづらいのですが、私は精神的に人に言えない悩みがあったのではないかとも感じています。本人とカウンセリングしたわけでもありませんので、間違った解釈をすると誤解を与えかねないので難しいのですが、個人的にはなんらかの精神的な悩みから長時間の携帯の使用をする理由があったのではないかと思うのです。

当然、体も動かさないでしょうし、部屋からも出ないで過ごすことも多かったことでしょう。そして誰かに悩みを解かって欲しくて・・・頼りになるのが携帯電話だったのではないでしょうか？その理由は私が知る由もありませんが。本人にしか解からないことです。

おそらく今なら話せるけど・・・当時の状況から本音で話すこと事が出来なかったのではないかと、あくまでも推測ですが私は感じます。神経が敏感な人でないと心の微妙な変化は感じ取る事ができなく、たとえ家族といえどもなかなか分らないこともあるのではないでしょうか？

最近、私の所にも17歳の女子高生が髪の悩みの相談に来ました。本人のお小遣いでカウンセリングに来られたというので、少々驚き、通常の料金を頂く気持ちにはなれませんでした。

2時間ほど悩みを聴いたりしました。帰ったら家族に相談して、今度はご両親と一緒にもう一度来て下さいね、と話し、家族の協力も必要と強く感じたものです。今の子供達の心の叫びを聴き、考えさせられる思いでした。ここではお話できませんが、子供には子供にしか解からない、精神的な悩みが、小学生からでも起こるという事。

そして、長期間に及んで本人を傷つけ、その悩みを誰にも話す事が出来ないでいる事もあるのです。小学生からの悩みが高校生になっても大人に相談することなく、年月が過ぎてしまっている事がより深刻な悩みにも繋がることをあなたにも解かって欲しいと思います。

それは、決して、目で見て解かるものでもなく、カウンセリングシートを渡して、教えてくれることでもありません。
形式的なカウンセリングでは心の悩みを聴く事すら出来ないで、さらに深刻な症状を呼んでしまう事もあると思います。精神的な心の悩みが脱毛症として現れることもありますから・・・

子供の微妙な変化を見極める事が出来ないと、子供だから・・・などと安易な気持ちで取り組むと、とんでもない勘違いから更なる不信感を呼んでしまいます。細心の注意が必要という事を改めて認識した次第です。

毛髪蘇生士という資格は誰よりも心と髪の関係を勉強し相手を思いやる事の出来る人が信頼され、先の事例の様な症状も改善できるのではないかと思います。